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複合扇状地と産業 [歴史・伝説]

安曇野の複合扇状地は日本の主な扇状地の中でも最も見事な扇状地だと言われている。北アルプス槍ヶ岳から北へ流れて大町市に至る高瀬川扇状地、同じく槍ヶ岳の東南から流れ出て上高地・松本市へ至る梓川扇状地の一部、餓鬼岳・東沢岳などからの乳川扇状地、燕岳・大天井岳などからの中房扇状地、常念岳・蝶が岳などからの烏川扇状地、黒沢山・天狗岩などからの黒沢川扇状地と、その広さと形は見事である。
それは住民の生活が豊かとは直ぐに言えず、むしろ扇状地は農業には向かず安曇野は長く不毛の原野であった。それが現在のように米どころとして長野県1・2位を争うほどになり、その他の産業も発展して豊かになったのは、この地の先人たちが郷土に向けた鋭い眼と、たゆまぬ開発の努力があってのことで、人々は扇状地であるがゆえに貧しかった安曇野を扇状地の特徴を生かしていった。今回はこれら扇状地の内、烏川扇状地・中房川扇状地・黒沢川扇状地を取り上げて、3回に分けご案内します。
 1.烏川扇状地・・・米・わさび
 2.中房川扇状地・・・天蚕
 3.黒沢川扇状地・・・館林・りんご園

*複合扇状地の内容・・・下図案内図を参照

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silver

安曇野の歴史拝読いたしました。
見事な歴史観だと 感銘いたしました。
今までの心のどこかにあった未解決なものが
透明に澄んだ気がします。
by silver (2010-07-24 07:44) 

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